IONIQ 20 – リークテスター
インライン検査対応
パウチ型バッテリーセル

これまでに十分な実績を持つ生産ライン向けQCテスターのコンセプトを元に、樹脂部品の量産検査で求められる特別な要件に合わせて設計を行った新しい形のリークテスター IONIQ20をリリースしました。

放電電流測定をベースとしたIONIQ20は、溶着箇所、膜厚が不十分な箇所、ピンホールなどの欠陥を、最小で数μmレベルで検知します。
また、近年ではパウチ型バッテリーセルのリークテストに有効であることが実証されています。

IONIQ 20 : 導入事例

パウチ型バッテリーセル、モーターコイル被膜、樹脂キャップ、樹脂ボトル、樹脂パッケージ(食品・化粧品)など

IONIQ 20 : 測定 原理

• 放電プローブ(特許取得)とワークを挟んで反対側に設置されたアースプレート間に流れる電流を測定します。
• 基準電圧と(放電電流が反映された)測定電圧の%を測定し、合否判定を行います。
• 合格判定の場合(図1) :ピンホールや脆弱部が無い場合、測定電圧と基準電圧はほぼ等しいため、高い測定結果(%)を表示します。合否判定基準を上回り、検査合格と判定されます。
• 不合格判定の場合(図2) : 測定電圧は基準電圧を大きく下回るため、低い測定結果(%)を表示します。合否判定基準を下回り、検査不合格と判定されます。
• テスト制限事項 : ①放電プローブ – ワーク – アースプレートの距離が短いこと ②周囲環境に対して電気的絶縁が確保されていること

IONIQ 20 : 特長

• 高電圧発生器 (5 ~ 27.3 kV) 内蔵
• 測定結果の%表示による合否判定機能 (0 ~ 100%)
• 高電圧発生器の監視および保護機能
• 出力電流値の制限
• 高速検査 : 最速0.6秒のサイクルタイム
• I/Oポート搭載(テスター制御およびテスト結果出力)
• 最大32個のテストプログラム作成可能
• リモートコントロール
• その他 : 言語選択、テストのカスタマイズ など

IONIQ 20 : 仕様

  • 高電圧発生器

    • アプリケーションに応じた調整可能 (5 ~ 27.3 kV)
  • 環境温度

    • 使用時 : + 10°C ~ + 45°C
    • 保管時 : 0°C ~ + 60°C
  • 供給電源

    • 24VDC/1A
      注意:接地の確実なアースに接続してください
  • オプション

    • マスター抵抗モジュール(2ポイント)
  • インターフェース
    リモートコントロールによるプログラム設定
    PLC制御に対応したI/Oポート(7入力 / 5出力)

    • 入力 : フォトカプラ
      最大 24 V – 10 mA または ドライコンタクト
    • 出力 : リレー出力
      最大 48 V / 200 mA
  • 本体

    • 測定ユニット :
      重量 : 8 kg
      サイズ : (WxHxD) 250 x 136 x 255 mm
    • ディスプレイユニット :
      重量 : 2.8 kg
      サイズ : (WxHxD) 250 x 250 x 60 mm

IONIQ 20 : 製品カタログ

IONIQ 20 リークテスターに関する仕様・特長やその他の詳細情報は製品カタログにてご確認ください。

IONIQ20 : テクノロジー

放電プローブの鋭利な先端部からワーク(絶縁性)を挟んでアース電極に高電圧を印加します。ワークにピンホールがある場合、アースから放電プローブの先端へ向けて空気中のイオンが移動を始めます。これによって発生した電圧降下がリークに変換されます。
この方式では、例えばcm3/minの様な単位でのリーク量を測定することは出来ませんが、ピンホールの有無の検出に関しては最速のテスターです。
これまでに、最速0.6秒のサイクルタイムでのテストを実現しています。

リーク測定レンジ : ピンホールのサイズやワークの材質によります
精度 : ピンホールのサイズやワークの材質によります