F620 – 差圧式エアリークテスター
設立から46年間で販売した25万台の実績を通して世界中の5,000社以上のお客様から得たフィードバックを元に、ATEQは画期的なリークテスターレンジ F6シリーズをリリースしました。同シリーズには、コンパクトタモデルのF620、防水モデルのF610、大型(19インチ 3Uケース)モデルのF670をラインナップしています。
お客様における更なる品質管理の向上に向けて、電子モジュール、測定モジュール、インターフェース、周辺機器のすべてが刷新されています。
業界で最も速く正確なリークテストを実現するべく導入された最新のテクノロジーをここに紹介します。
F620 : 導入事例
自動車、家電製品、医療、航空宇宙、軍用品、流体機器、電子機器、パッケージ(食品・化粧品) など
F620 : 特長
• 差圧式リークテスト
• 差圧測定レンジ(ΔPフルスケール): 50 Pa / 500 Pa / 5000 Pa
• 精密または電空レギュレータ搭載(内蔵)
• 最大128個のテストプログラム作成可能
• オンライン設定(USB経由)
• 2言語対応 (英語 + フランス語)
• 校正用クイックコネクタ(フロントパネル設置)
• データ保存機能(内部メモリまたはUSBメモリ)
テストモード :
• ∆P (Pa, 0.1 Pa)
• ∆P/t (Pa/s, 0.1 Pa/s)
• 体積流量単位 (sccm, mm3/s, cm3/s, cm3/min, cm3/h…)
• 通気テスト
• バーストテスト
• シールドコンポーネントテスト(密封品検査)
環境 :
ROHS指令適合
通信フォーマット :
• RS232: プリンター、 Modbus/RTU
• USB(スレーブ): PC管理 (Winateq 300)
• USB(マスター): USBメモリ(パラメータ、テスト結果のデータ転送)
• フィールドバス(オプション): PROFIBUS、DeviceNet、PROFINET、EtherNet/IP
測定レンジ :
F620 : 仕様
- 本体
- 重量 : 7 kg
- サイズ : (WxHxD) 250x150x360 mm
- 供給電源
- 24VDC/2A または 100-240VAC/50W
- 環境温度
- 使用時 : + 5°C ~ + 45°C
- 保管時 : 0°C ~ + 60°C
インターフェース
- カラーグラフィックディスプレイ : 直感的な操作が可能なアイコン方式のシンプルなメニュー構成
- スマートキー : 任意の機能割り当てが可能なショートカットキー
- 供給エア
- 駆動圧 : 0.4 ~ 0.6 MPa
- テスト圧力 < 0.1 ~ 0.2 MPa
- 清浄かつ乾燥した空気
- 圧縮エアの品質標準 ISO 8573-1 【1 : 2 : 1】
- 駆動圧 : 0.4 ~ 0.6 MPa
F620 : オプション
• バルブコード(6入力 / 6出力)
• 電空レギュレータ
• デュアル圧力制御
• 自動校正チェック機能
• 外部空圧機器制御用エア出力ポート × 2
• テスト結果保存用メモリーカード (100万サイクル)
F620 : 製品カタログ
F620 差圧式エアリークテスターに関する仕様・特長やその他の詳細情報は製品カタログにてご確認ください。
F620 : テクノロジー
最もポピュラーなテクノロジーである差圧式測定では一般的に基準(比較対象)となるマスターが使用されます。大気圧や温度変動が発生した際にマスターとワーク間で同様の圧力変動が得られるため、これらによるテストへの影響を受けにくくなります。
したがって、ワークからのリークのみが差圧センサにより検出されることとなります。
差圧式測定の2つ目のメリットは、テスト圧力による精度の低下が発生しないことです。なぜならセンサは2つの回路間の圧力差を測定しているためです。この点が、大気に対する圧力降下を測定する従来の直圧式測定と異なる部分です。
直接法
③ワークと⑤マスターが同じ圧力の圧縮エアで満たされます。④差圧センサが③ワークと⑤マスター間の圧力変動を測定します。アプリケーションによって、⑤マスターは封止キャップで代用されます。
Dモードテスト
Dモードテストは、測定値が差圧センサのフルスケールを超過する様なラージリークの測定に使用されます。
テストエアが③ワークの一次側に印加され、圧力降下測定は②圧力センサで行われます。
その他のテストモード(一部オプション)もご用意しています。